空手という武術
東京オリンピックの種目にも選ばれたこともあり、空手は競技というのが一般的になっていますが、本来は琉球王国の士族が学んだ護身術であり、試合という発想はなく自己鍛錬の手段として自分を磨くことが空手の目的です。
突く蹴るだけでなく投げたり関節を極めたり、武器術である古武道と併用するなど総合的な固有技術が空手という武術なのです。
現実的に身を守る命のやり取りから生まれたこの技術は、残酷で危険なものです。平和で暴力を振るう必要のない今の日本では使うことはまずありませんが、この合理的に人を殺害してしまう技を知りコントロールすることは、被害者にも加害者にもならないためには必要不可欠なことです。
「空手に先手なし」先人が残した金言には平和を求める武術としての精神性があり、受けから始め勝つ技術体系で空手は成り立っています。
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